本の中の万年筆その2
物語集 赤い万年筆
阿木 鉄郎
この本には、表題作「赤い万年筆」の他に独立した5作品が収録されています。
ではさわりだけ。
時代は戦後まもなく。ある町にある"万年筆病院"という万年筆屋さん(専門店のようです。)が舞台です。
おじいさんが一人でお店をしています。
奥さんも息子さんも戦争で亡くしたからです。
以前は賑わっていたのですが、今は閑古鳥。
ある日、女の子がやってきます。
赤い細身の万年筆の修理を頼み来たのです。
おじいさんは、どこが悪いか聞かずに受け取ります。
聞かなくても万年筆のことなら、何でも分かるからです。(すごい!)
ところが、おじいさんの技をもってしても、原因が分からない。
水にペン先をつけると、ほの赤い紫色のインクが広がります。
お店にあるどのインクとも違う色です。
洗浄して、お店にあるインクを試しますが、書けません。
入っていたインクでないとだめなようです。
そこで、あの女の子を探します。(狭い町のようです。)
そしてやっとのことで、女の子を見つけると・・・・・・。
インクの正体は?
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
阿木 鉄郎
1941年生まれ。1961年~1964年神戸大学文芸研究会『六甲文学』同人。1996~2000年現代詩誌『湾』同人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
内容(「BOOK」データベースより)
万年筆の修理をたのんできた少女を探すうちに、不思議なインクのなぞが明らかになってゆく「赤い万年筆」、戦禍から逃れ、戦後の混乱の中で、その日その日を精一杯生き抜こうとする母子を描く「峠物語」など、生きることへの熱いメッセージが込められた珠玉の6編。