2007年7月

パイロットのブルーブラックの謎

パイロットのブルーブラックの謎


ink.JPG

ご覧になったこと有りますでしょうか?

大抵、インクの箱には注意書きがあります。

パイロットのブルーブラックのインク箱には、
丁寧に洗浄方法が記載されています。

引用すると、

<ここから>


ブルーブラックのインクを使用される場合は下記の点にご注意下さい。

ペン先-首部・コンバーターを台所用中性洗剤で洗浄を行い、水洗いした後
よく水切りを行いご使用下さい。

・万一、筆記不能になった場合も上記方法で洗浄して下さい。


<ここまで>

とあります。

ところが、
パイロットのほかの色には、「ぬるま湯でよく洗って~」と書かれています。
インクボトルだけではなく、カートリッジにも。


ブルーブラックだけ何故?台所用中性洗剤?

パイロットのペンドクターに聞いても・・・あまり確かなことは分かりませんでした。

もちろん、ブルーブラックだって、水やぬるま湯で洗浄しても十分綺麗になります。

わざわざ中性洗剤を持ってこなくても、大丈夫ですよ。

試したことはありませんが、
インクをはじいたりしないのかなあ・・・・。


インクのボタ落ちの科学

インクのボタ落ちの科学

bota.JPG


書いていると突然インクが、ドバッとでる現象。


現在の万年筆はペン芯が改良されているので、
見る事が珍しくなったボタ落ち。

何が原因なのかと思って、尋ねると。

要は、温度差なんです。


ちょっと、想像してみてください。

インクが減ってくると、インクタンクの中は、
インク部分と空気部分になっています。

そして、しばらく使うことで、空気部分が暖められ(手の熱でね)
膨張しインクを押し出します。

ペン芯がダムの役割をしているのですが、古い万年筆だと
許容量をオーバーしてしまうことがあるそうです。


だから、インクが減っていけばいくほど、そして
寒いところの方が、よく発生する。(手の少しの熱でも温度差で膨張するから)


とのこと。
どうしょうもないのだそうです。
万年筆であるが故のトラブルといったところでしょうか。


もし、そんな万年筆をお持ちの際は、
それもこの万年筆の個性と思って使ってやるか、

それとも、
夏用にするとか、手を冷やしながら使うかですね。(笑)


ペン先の誕生日

あなたのペン先の誕生日が分かります!?
パイロットだけですが・・・。

ペン先。
万年筆が万年筆らしさを一番表現しているパーツですよね。


じっくり見たことありますか?

綺麗な装飾が施されてるなあ・・・
なにやら、刻印があるなあ・・・・

漠然と見ているだけじゃあ気にならないもんです。
見ているようで見ていなかったり、
見えていても、何?って疑問に思わなかったり。

さてさて、
パイロットの万年筆をお持ちの方は、ペン先をご覧下さい。
そうそう、ルーペか虫眼鏡をご用意された方が、見やすいです。

ちなみに
手持ちのカスタム(ナンバーなし、14金ペン先)
を見ると

「A804」とあります。

p1.JPG
画像の丸で囲った部分。


これは、2004年の8月に作られたという意味なんだそうです。
「A」というのは、工場のライン名だそうで、Bというのもあります。
以前は、平塚工場の「H」など工場の頭文字を使っていたそうです。


但し、古めの万年筆は、軸の中に隠れる部分にあったりと、ペン先を
外さないと分からないものもあります。

大抵は、自分より年下のペン先ばかり。
同い年のペン先に出会いたいもんですね。


記念日に万年筆をプレゼントするなら、
その年月と同じ誕生日のペン先にするってのも、面白そうです。
探すのは大変でしょうけど(笑)。



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