本の中の万年筆その4

●アサッテの人


4062142147アサッテの人
諏訪 哲史

講談社 2007-07-21
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賞をダブルで受賞したすごい小説とは知らずに読みました。

失踪した「叔父」が残したノートを元に物語?は進んでいきます。
読み進めていくと、
このノートには、万年筆で書いていることが分かります。


最初、「叔父」がいなくなった部屋の机の引き出しで「古い万年筆」が登場します。
しかし、
万年筆の種類はおろか特段くわしい描写もありません。


ノートに書いていた万年筆がこの万年筆なのか
それとも別の万年筆なのか、
失踪した「叔父」は、愛用の万年筆をどうしたのか。
なぜ、万年筆なのか。

などなど。


明らかになっていません。
(もっとも、そういう小説じゃあないのでまったく問題ないのですが・・)


物語の冒頭は、とっつきにくい印象でしたが、
徐々にの引き込まれていきます。
特に「叔父」が発する、4種類の言葉のイントネーション説明。


声に出して、試してみた方も多いのでは。


村上龍以来、約30年ぶりの快挙!
第50回群像新人賞、第137回芥川賞をダブル受賞した小説。
群像新人賞では選考委員各氏が絶賛し、芥川賞では、小川洋子氏、川上弘美氏、黒井千次氏ほかの支持を得ての受賞。


「ポンパ!」 突如失踪してしまった叔父が発する奇声!
アパートに残された、叔父の荷物を引き取りに行った主人公は、そこで叔父の残した日記を見つける。
現代において小説を書く試みとは何なのか? その創作の根源にある問いに、自身の言葉を武器に格闘し、練り上げられていく言葉の運動。精緻にはり巡らされた構造と、小説としての言葉の手触りを同居させた、著者の大胆な試み。
(本紹介より)


著者略歴
諏訪哲史(すわ・てつし)。
1969年10月26日、名古屋市生まれ。國學院大学文学部哲学科卒業。名古屋市在住。